小麦アレルギー 症状

小麦アレルギー 症状
パンやクッキー・麺などの、おいしい加工品を口にしない日はないと言っても過言ではありません。
そういった パンやクッキー・麺などを食べたときに起こすのが、小麦アレルギー 症状なのです。
 小麦によるアレルギー症状は、少なくとも次の4種類に分けられます。
それらは、
 A. アトピー性皮膚炎などを主症状とする、食事性アレルギー、
B. baker's asthma といって、製粉あるいは製パン業者にしばしばみられる喘息、
C. セリアック病といって、欧米人に見られる腸炎、
D. 運動誘発性アナフィラキシー(小麦依存性かつ運動誘発性のもの)
です。
 アレルギーを引き起こす原因は、
小麦粉の中に含まれるタンパク質で、小麦粉には約10%程度のタンパク質が含まれています。残りの大部分はデンプンです。
小麦タンパク質は、生理食塩水に溶ける可溶・タンパク質と、溶けない不溶・タンパク質の2つに大別されます(その存在比は、約1:4)。さらに、塩可溶タンパク質は、水に可溶な「アルブミン」と、水には不溶だが塩溶液には可溶な「グロブリン」とに分けられます。
グルテンが原因のアレルギーは上記のA,B,Dであり、
グロブリン原因のアレルギーは上記のCであります。

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食物アレルギーを引き起こしやすい食物

食物アレルギーを引き起こしやすい食物
さて、どういう食物がアレルギーを引き起こしやすいのでしょうか?
日本では三大アレルゲンとして、卵、牛乳、小麦が挙げられています。厚生労働省「食物アレルギー対策検討委員会」の調査結果によると、原因食物となる割合は、卵が28%、牛乳が19%、小麦が11%となっています。
このうち卵、牛乳による食物アレルギーの場合は、多くの場合、乳幼児期に発症し、成長とともに治る場合が多いのですが、小麦アレルギーの場合、成人患者が多く、かつ、治りにくいと言われています。さらに、小麦アレルギーは増加傾向にあるとも言われています。事実、以前は三大アレルゲンとして、卵、牛乳についで大豆が問題視されていましたが、現在は小麦が3位になっています。
一方、アメリカやヨーロッパでは、卵、ピーナッツ、牛乳、魚、小麦の順であり、特にピーナッツが社会問題化しています。(例えばアメリカでは、学校の食堂や航空機内でのピーナッツバターやピーナッツ等を締め出す方針をとっているそうです。)このように、食物アレルギーの原因となる食物は、その国の食習慣の影響を受けることが指摘されています。
三大アレルゲン以外では、我が国では、そば(4.2%)、エビ(3.2%)、ピーナッツ(2.4%)、大豆などの順で原因食物となっています。そばは従来から日本において重篤なアレルギー疾患の原因食品として有名で、頻度は多くないものの、ごく微量でアナフィラキシーなどの重篤な症状を呈する場合があります。

小麦アレルギー レシピ

小麦アレルギー レシピ
小麦アレルギーを引き起こすのは、小麦に含まれるタンパク質であることから、これを食品加工用のタンパク質分解酵素で分解すれば、小麦粉は低アレルゲン化するのではないかと考え、ある大学の研究グループで実験が行れましました。
これは、実は同じような考え方で作られたミルクアレルギー児向けの「治療用特殊ミルク」が25年以上も前から市販され、実際に使用されています。

さて、小麦粉をタンパク質分解酵素で処理すると、予想通り低アレルゲン化に成功しました。
ところが困ったことに、低アレルゲン化処理により、小麦粉に含まれる「グルテン」の大事な性質の一つ、パンなどの小麦粉を加工するのに大事な「ドウ」をつくるグルテンが分解され、出来なくなってしまったことです。
小麦粉に水を加えてこねると、ドウと呼ばれるかたまりができ、それが基本となってパンやパスタが作られます。低アレルゲン化するためには、どうしてもグルテンを分解しなければなりません。
◇小麦アレルギー対策のレシピ
小麦アレルギーでも安心の上新粉を使う!
うるち米を精白して水に浸し、砕いて乾燥させたたものを上新粉といいます。上新粉は米粉とも呼ばれ、粒子の粗いのが並新粉、細かいのが上新粉、特に細かいのが上用粉と呼ばれます。
和菓子材料(お団子、焼せんべいなど)に使われるのはだいたい上新粉となります。
上新粉は同じ量の小麦粉と比較すると、エネルギーやタンパク質、脂質、カルシウム、食物繊維等が少なく、炭水化物やリン、マグネシウム、鉄分が若干多く含まれているのが特徴です。
上新粉などの米原料の炭水化物は、小麦粉に比べてお腹の中でゆるやかに吸収され、俗にいう「腹持ちのいい」食べ物となります。活発に動く子どもの時期にはこうしたエネルギー源も必要なのですが、すぐにお腹の空いてしまう小麦粉主体のおやつはたくさん食べてしまう心配もあります。

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